コスメル観光:マヤ遺跡クルーズ
Take a Mayan ruins cruise as part of a Cozumel excursion during your Princess Caribbean cruise. この短期ゲートウェイでは歴史あるサン・ヘルバシオ遺跡も訪問します。
古代マヤ文明の遺跡は、コスメル島に生い茂る熱帯群葉に囲まれています。同島の北東先端部には、築1,200年を誇る見張り台のカスティージョ・レアルがそびえ立っています。島の南には、コスメルで最古のマヤ建造物であるエル・セドラルがあります。ハリケーン対策に建築されたこの構造物は、今でも非常に良い状態で保たれています。コスメル島北部の中心に位置するのが、サン・ジェルバシオ遺跡です。これは、同島で最大規模を誇る、最も容易にアクセス可能な考古学上の遺跡です。コスメルへの短期間ゲ―トウェイ・クルーズでこうしたマヤ遺跡に足を運んでいると、まるで西暦300年にさかのぼり、当時を再訪しているかのような気分に浸れます。
サン・ジェルバシオとイシュチェル寺院
サン・ジェルバシオのコケで覆われた灰色の岩々は、マヤ文明のコミュニティがその地で繁栄した当時と変わらぬ形を保っています。コスメルは、交易の中心地として経済的な重要性を保持しており、その主な輸出品であった塩とハチミツは、金よりも貴重だとみなされていました。一方、サン・ジェルバシオは、宗教的により大きな重要性を備えていました。マヤ族の女性、特にこれから母親になる見込みであった女性は、多産の女神とされたイシュチェルの寺院があるサン・ジェルバシオを最低でも一回は訪れることが求められていました。多くの女性が、コスメル周辺の危険な海域を果敢にもカヌーで渡り、巡礼したと言われています。
イシュチェルに関しては、未だに謎めいた点が残っています。この女神は、情報の出所によって、月のほか、虹、助産、出産、医薬、そして機織りの女神などの異なる形で描かれています。イシュチェルを描いた古代の描写にも、色々なパターンがあります。コスメルは、マヤ語でツバメの島を意味するAh-Cuzamil-Petenと呼ばれたためか、手足にかぎ爪の生えた老婆としてイシュチェルが描かれている場合もあります。ほかの例では、イシュチェルがウサギを抱えた若い女性として描かれています。ウサギは、マヤ文明で多産のシンボルであるほか、月夜の中で彼らが目にした形状を表しています。こうした複雑な背景が絡み、サン・ジェルバシオの彼女の寺院は謎に包まれているのです。
マヤ文明後のコスメル
1500年代にスペインの探検隊がコスメル島を発見し、その後、マヤ族を殺戮と疫病で破滅に追いやるまで、同島の文明は繁栄を続けました。その後、コスメル島は、様々な変化に見舞われることになります。17~18世紀にかけては海賊の潜伏場所に、20世紀のガムブームでは経済が急成長を果たし(島に育つサポジラの実は、歯ごたえのあるチクルという物質の原料となったため)、1960年代にはジャック・クストーが製作したドキュメンタリー番組によってシュノーケリングやスキューバダイビングを楽しむ人々のメッカとなりました。
コスメル観光を楽しむにはカヌーは不要です。西カリブ海ゲ―トウェイ・クルーズでは、ガイドがサン・ジェルバシオとマヤ遺跡の中心地へとご案内します。時間を遡り、マヤ文明の謎を明かしてみませんか。ツアー終了後には、きっとコスメルに関する深い洞察が得られることでしょう。View Caribbean cruises.