犬ぞりとその歴史に関する6つのファクト
嬉しそうにジャンプしながら待っている12匹の犬たちを思い浮かべてください。さあいよいよチームで走る準備が完了しました。骨のご褒美をあげる必要はありません。この犬たちはそりを引くように育てられた子たちなのです。犬ぞりはアラスカの歴史で重要な役割を果たしてきました。次のクルーズに出かける前に、犬ぞりの歴史について少し学んでみましょう。犬ぞりのファクトを学んだ今、アラスカ・クルーズで人気の寄港地観光に参加する準備は万端です。
- 言葉による命令に反応するそり犬。
犬と犬ぞり御者の間には固い結びつきがあります。チーム全体の安全と団結を守るために、賢く、十分なトレーニングを受け、人間の言葉に反応できる犬が必要です。
- 人類は歴史の色々な場面でで犬を移動に使ってきました。
ユーピック民族とイヌピアック民族はアラスカのベーリング海峡沿いに居住し、古くは1732年にすでに犬のチームを使っていました。そり犬のチームはアラスカ全域で人間の移動、郵便物配達で使用され、第2次世界大戦時には米国軍隊によってアラスカ遠隔地での捜索救命ミッションにも使用されました。犬ぞりの歴史はレースだけではありません。
- そり犬のトレーニングは一年を通して行われます。
レースに出ていない期間、そり犬たちはトレーニングを受けています。夏季のアラスカ・クルーズの期間、犬たちは車輪をつけたそりを引くトレーニングを受け、チームとして同時に行動できるよう訓練を続けています。
- アラスカでもっとも有名な犬ぞりレースのアイディタロッドは、ノームへの人命救助リレーを記念するものです。
1925年、アラスカ州の町ノームではジフテリアが大流行して人々の命が危険にさらされました。20の犬と犬ぞり御者チームがリレーすることで、わずか5日間でネナナから氷に閉ざされたノームの町まで血清を届け、命を救うことができました。その時にアイディタロッドの町を経由した1085㎞のルートは、今日では「アイディタロッド・トレール」と呼ばれています。1973年、第1回アイディタロッド・トレール犬ぞり競技会が開催されました。これは、ノームの人々を救った勇敢な犬と犬ぞり御者を称えて、クニクの町からノームまでアイディタロッド・トレール沿いの1600㎞を行くものでした。アイディタロッドはスポーツイベントで国際的に認知される町となり、世界中から競技参加者が集まるようになりました。
- 犬と犬ぞり御者にとっては、天候と野生生物が大きな脅威です。
真冬の気温は摂氏-73度まで下がります。そして雪がとても重要です。雪は多すぎても少なすぎても難しい状況や危険な状況を作り出し、レースの結果を左右します。風、雨、吹雪、雪解けもすべて犬と犬ぞり御者の両方にとって危険な状態を作り出します。ヘラジカとオオカミもトレールでの危険要因です。
- そり犬にはたくさんの餌が必要です。
大きさと活動レベルによって異なりますが、飼い犬は一日に最大1,700カロリーを必要とします。通常そり犬として使われるアラスカン・マラミュート、シベリア・ハスキー、エスキモードッグは、一日に10,000カロリーを軽く消費します。これはその強さと仕事量をよく表しています。
アラスカの大部分では犬ぞりの代わりに航空機と除雪車を使って輸送を行うようになった現在でも、アイディタロッドのようなレースが犬と犬ぞり御者を絶やさず、その伝統の保存に役立っています。
犬ぞりに関する興味深いファクトを知った今、この素晴らしい動物をご自分の目で見たくなったことでしょう。アラスカ・クルーズのお客様は、ジュノーのメンデンホール氷河とスキャグウェイで犬ぞりの冒険をお楽しみいただけます。