パナマ運河の歴史探検クルーズ

今日、パナマ運河は近代技術の素晴らしさの証しですが、建造には様々な困難が立ちはだかりました。パナマ運河建設の着想が最初に共有されたのは1534年でしたが、連続して様々な戦争が起こったために、その計画は進展しませんでした。1788年、再度それを提案したのはトーマス・ジェファーソンでした。最終的に、数百年の時間と膨大な計画作業を重ねて、パナマ運河はついに完成しました。

現在、パナマ運河クルーズは世界でもっとも人気があるクルーズで、年間13,000隻を越える船が通過します。ここを通るクルーズ・バケーションでは興味深い過去を学ぶことができ、さらに、歴史を作ってきた周辺の地域も体験できます。クルーズの準備として、パナマ運河の歴史とその建造に関わった主要な人物について学習しましょう。

初期考案者はフランス人

1877年、フランス海軍将校のリュシアン・ナポレオン・ボナパルト・ワイズがパナマの地峡を探検し、海水レベルの運河の計画を提案しました。建設工事は、当時フランスの外交官だったフェルディナン・ド・レセップスの指揮の下、1879年に着工しました。しかし残念ながら、パナマ運河の建設はフランス人たちが想像したよりずっと困難な仕事でした。工事中にマラリアや黄熱の感染、その他の病気によって何千人という労働者が亡くなりました。9年間の工期中に22,000人の労働者が亡くなったと推定され、そのためにフランス人はこの工事を中止しました。

米国の介入

フランス人たちが被った犠牲にも関わらず、米国の運河への興味は大きくなり、1902年、米国上院は審議の末にパナマ運河の議案を可決し、1903年のヘイポンスフォート条約を通して米国はパナマ運河建設の許可を獲得しました。

しかし、緊張が続いたため、パナマ運河の建設は再開されませんでした。パナマが1903年に独立を宣言するまで、米国は政情不安によって運河の建設に着手できずにいました。当時、ルーズベルト大統領によるパナマ独立の支援は物議を醸しました。ルーズベルトは自伝の中で、次のように書き綴っています。「誰が権力の座にあるかに関わらず、時が満ちて起こる物事がある。そういうことの多くをわたしはスタートさせた。しかしパナマ運河は、わたしが動かなければスタートしなかったであろう。」

これら一連の出来事の後、1904年に運河の建設はようやく開始され、10年後に完成しました。

引き継がれる伝統

1914 年 8月 15 日、SSアンコンが第1号の船としてパナマ運河を通過しました。この通過によって、世界の様子が変わり、旅行者の前途は大きく開かれることになったのです。今日、運河はその美しさと豊かな歴史で有名となり、旅行者が夢に見る国際的名所となりました。

パナマ運河クルーズで時間を遡ってみませんか。パナマ運河の歴史と体験できるすべての事をお楽しください。運河の不思議からオールド・パナマシティの観光を堪能し、熱帯雨林の上空トラムに乗って地域のジャングルを見て回った後で現代に戻ってくると、カムバック ニューが実現できるでしょう。