チャーター・クルーズに適用される旅客運送約款

Princess Cruise Lines, Ltd. チャーター・クルーズに適用される旅客運送約款

乗客への重要なお知らせ:下記の旅客運送約款を注意深くお読みください。同旅客運送約款は、乗客と海運会社の間のすべての取引を統括し、乗客の法的権利に影響し、法律が許す範囲で乗客を拘束します。特に、第12条(医療他の人的サービスの提供の規定)、13条および14条(乗客の死亡、病気、怪我に対する海運会社の責任の限定または手荷物または個人所有物に関する損害賠償請求)、15条(一部の苦情に関する訴訟権の制限、調停の要求の制限および陪審裁判の放棄)をよくお読みください。

1. 総則:定義及び準拠法

クルーズの予約に際して、トラベル・サマリーに名前が記載されている各乗客は、本旅客運送約款に明確に同意するものとします。クルーズを予約または購入する乗客は、本旅客運送約款の全条項を受諾し、これに同意することに対して、同行者全員から承認を得ているものとします。クルーズ料金の受領後、海運会社は、トラベル・サマリーに名前が記載されている乗客を本旅客運送約款への準拠を条件としてクルーズに受入れます。

乗客は、本旅客運送約款に別途記載されている場合を除き、海運会社と乗客との間の一切の係争の解決には米国連邦海事法が適用されることを認知し、これに同意します。さらに乗客は、同法があらゆる国のあらゆる法律より優先されることを認知し、これに同意します。

本旅客運送約款は、乗客と、全プリンセス・クルーズブランドの客船のオペレーターであるプリンセス・クルーズ・ライン社(「海運会社」)の間で交わされる理解と合意の全体を構成し、乗客と海運会社の間で以前に交された口頭、暗示、書面、その他の形式による提示や合意に取って代わるものです。ただし、本約款の規定とCruise Industry Passenger Bill of Rights(クルーズ業界乗客権利章典:PBOR)との間に予約時点で直接対立する矛盾が存在する場合は、PBORが適用されます。本旅客運送約款は、クルーズの購入が乗客本人によってなされたか、代理人によってなされたかに関わらず、乗客と海運会社の間の関係を規定するもので、改訂するには海運会社の手書きによる署名が必要です。乗客が、乗客の予約、eDocs、eTicket航空券を売却、委託、譲渡することは認可されていません。また乗船券に記名された人以外の人が乗船券を使用することは認可されていません。「eDocs」とは、乗客のトラベル・サマリー、乗船券、手荷物タグを意味します。これに反したときは、貴殿は、これより生ずるいかなる結果について連帯責任を課されることとなります。本約款のある部分又は条項が無効、違法又は執行不能のときは、かかる無効、違法又は執行不能はその部分に限定されるものとし、下記第15条(B)(ii)に定める場合を除いては、当該無効、違法又は執行不能の規定は、本約款全体又は本約款のその余の条項に対していかなる影響も与えず、完全な効力を持つものとします。

本旅客運送約款において海運会社の擁護およびその責任と権利を限定する目的において、「海運会社」には、トラベル・サマリーや乗船券に名前が記載されている客船(または代用の客船)、客船の所有者、客船のオペレーター、管理者、代理人、それらの提携または関係企業、それらの役員、乗務員、パイロット、代理人、従業員、およびすべての営業権所有者、独立契約業者、船舶建造業者、およびかかる客船に帰属する、またはその所有者、オペレーター、管理者、代理人、契約業者、営業権所有者が所有または運用し、海上または陸上で提供されたすべての部品、ボート、付属部品、技術、設備の製造業者も含まれます。

「クルーズ」とは、本旅客運送約款のトラベル・サマリーや乗船券で発行されたとおりに記載されている乗船港から下船港までスケジュールされたクルーズを意味し、本旅客運送約款に準拠して改訂される場合があり、「クルーズ」には、クルーズと併せて販売され、まとめて消費され、クルーズの価格に含まれている陸上・海上パッケージの一部である航空、鉄道、道路、海上輸送、および陸上の宿泊、およびクルーズに関係する、またはクルーズ期間に提供されるアクティビティ、寄港地観光、ツアー、海岸施設が含まれます。

「クルーズ代金」は、乗客のクルーズの代金として乗客が海運会社に支払う金額を意味します。クルーズ代金は、クルーズ、スケジュールに記載されている船上の食事と宿泊、海運会社がクルーズ代金に含めた航空機の利用やその他の旅行構成要素の支払いに当てられ、乗客の客室アカウントやクレジットカードに請求されます。クルーズ代金には、クルーズ期間内またはクルーズに関連したビール、ワイン、酒類、ソーダ、その他のボトル入り飲料、その他の追加物品、アクティビティ、寄港地観光、輸送手段、個人サービス、諸税、手数料、港諸費用、別途支払いが要求される航空会社またはその他の交通手段によるサービスまたは手荷物の料金は含まれません。

「チャーター業者」とは、海運会社と共に乗客のクルーズを手配し、客船をチャーターする個人または事業体を指します。

「乗客」とはクルーズを予約または購入する人およびその人が保護者を務める未成年者、相続人、親戚、代理人を差し、その名前はトラベル・サマリーに記載されています。

海運会社が「諸税、手数料、港諸費用」と記述するものには、政府あるいは政府に準ずる機関が要求するすべての料金、手数料、通行税、税金が含まれ、船舶の寄港によって発生する第三者の料金および手数料も含まれます。租税、手数料及び港湾費用は、税関手数料、通行料金、人頭税、港湾使用料、港湾設備使用料、埠頭使用料、検査料、水先料、空港税、陸上のツアーで発生する宿泊税若しくは付加価値税又は税関審査料、及び、内国歳入庁費用、同様に、航行指示、碇泊、港湾荷役、手荷物の保管・貯蔵及びセキュリティーサービスを含みます。港湾費用は、水先案内、碇泊、荷役、手荷物取扱/保管及びセキュリティーサービスに関連して第三者に支払われる料金を含みます。租税、手数料及び港湾費用は、乗客単位、バース単位、トン単位、船舶単位のいずれかの基準で賦課されます。この計算が1トン当たりまたは客船あたりで行われた場合、諸税、手数料、港諸費用は客船の乗客数で割られます。租税、手数料及び港湾費用は変更される可能性があり、運送人は、当該料金がすべて支払われていても、航海中、増額分の支払いを求める権利を留保します。

「船舶」とはクルーズの実行に際して所有、運行、チャーターされる客船を指します。

2. 乗客の義務。

  1. Before You board the ship, You must:
    1. 本クルーズ代金を支払うこと。
    2. 本約款の内容を理解すること。
    3. Bring all necessary travel documents such as passports, visas, proof of citizenship, re-entry permits, minor's permissions,  medical certificates showing all necessary vaccinations, and all other documents necessary for ports of call in the countries to which You will travel.

      必要なときに適切かつ有効な渡航書類を取得し、利用できるようにしておくことは乗客の唯一の責任です。必要な書類を特定するために、チャーター業者または該当する政府機関に問い合わせることを乗客にお勧めします。貴殿が適切な書類を持参していない場合、貴殿は、各種の払戻、支払、補償、又は与信供与がされることなく、乗船を拒否され又は下船させられ、かつ、書類が不適切であった又は法令を遵守しなかったために発生し、運送人が負担した罰金その他の費用を負担するものとし、その金額は貴殿の客室勘定又はクレジットカードに請求されます。

      WESTERN HEMISPHERE TRAVEL INITIATIVE(西半球海外渡航イニシアチブ:「WHTI」)が適用されるクルーズ(バミューダ、カナダ、カリブ海、メキシコ、米国を含む)で、未成年者が1人の成人に同伴する際のパスポート条件

      複数の未成年者が1人の21才以上の成人と共に旅行する場合、海運会社は全乗客に有効なパスポートの所持を義務付けています。これは緊急時に1人または複数の乗客が米国外の港で下船しなければならない状態になったとき、同伴者一行が全員一緒にいることができるようにするためです。運送人は、全同伴者一行がWHTIに準拠した文書または出生証明書を所持している場合のみ、一緒に下船することを許可します。同行者全員の有効なパスポートを提示できない場合、乗船を拒否され、クルーズ代金は返金されません。  

    4. 予定出港時刻あるいは変更出港時刻の少なくとも二時間前には集合し、貴殿がすべての必要書類を所持すること。一つひとつの手荷物にプリンセス・クルーズの手荷物タグを付ける。
    5. Be sure that You and any person in Your care are fit to take the Cruise. (第8条を参照)
  2. Upon boarding the ship, You must register a valid credit card or other acceptable payment method at the Passenger Services/Purser's Desk to cover any charges to your stateroom account.
  3. 乗客は、下船前に客室アカウントに請求された金額を全額支払わなければなりません。

海運会社は、一切の返金、支払、補償、クレジット、または上述の条項を乗客が遵守しなかったために発生した損害の責任を負いません。

3. 安全及び保安に関する通告

運送人は世界中の多くの国の多くの港に寄港します。いつの時代にも、世界には戦争、テロ行為、犯罪、天災、暴動、労働争議、その他の損壊行為の源という意味の「トラブルスポット」が存在します。船舶の外にいる間に乗客に危害が及ぶような地域の状態やインフラストラクチャーもあり得ます。従って、スケジュールされているクルーズ、またはクルーズに関連したアクティビティを変更、キャンセル、中止することが必要となる可能性があります。これには寄港地観光および寄港が含まれますが、これに限定されません。海運会社は船上での乗客の快適さと安全を妥当な範囲で守るよう努力しますが、海運会社は戦争、テロ行為、犯罪、その他の損壊行為の源に関連したすべてのリスクから乗客を無事に保護できるかどうかは保証できません。陸上にいる間の行動の責任は最終的に乗客自身にあります。米国国務省および他の同様の政府機関は、旅行者に対するリスクに対するその機関の認識に従って、特定の都市および国の地域の状況の詳細を提供すると共に、旅行者に定期的に勧告および警告を出します。海運会社は、旅行に参加する決断を下す際、これらの情報を入手・考慮するよう乗客と旅行会社に強くお勧めします。

4. 予約及び乗船を拒否する権利:予約の取消し:客船での待機又は下船

海運会社は、乗客のキャプテンズ・サークルの会員グレードや既存の特典に関わらず、法的理由の如何に関わらずクルーズ航海の予約を拒否する権利、既存のクルーズ予約をキャンセルする権利を有します。スケジュールされたクルーズの日程より前に海運会社によって予約や航海を拒否された人には、クルーズ代金が返金されます。  キャプテンズ・サークルのポイントは現金価値はありません。従って返金もされません。海運会社がいずれかの船舶への乗船拒否を通知した後で乗客が海運会社のクルーズを予約し、乗船を拒否された場合、または予約がキャンセルされた場合、代金は返金されません。海運会社は、海運会社、船長、または医師の単独意見に基づき、理由の如何に関わらず乗客または乗客の被保護者である未成年あるいは他の人がクルーズに適していない、または乗客の存在が乗客または他の人の健康、安心、安全を脅かすと判断された場合、または理由の如何に関わらず船長が適切であると判断した場合、乗客を下船させる、乗客の乗船を拒否する、乗客の行動範囲を客室に限定する、乗客を検疫する、乗客を拘束する、乗客の宿泊施設を変更する権利を常時有しており、本旅客運送約款に記載されている場合を除き、返金、支払、補償、クレジットを提供する責任は負いません。海運会社は、乗客の体調が旅行に適している旨を証明する乗客の医師による書簡を要請する権利を有しています。しかし、かかる書簡を要請したことによって、本条項に記載されている海運会社が乗客を下船させたり、乗客の乗船を拒否する権利を海運会社が回避することはありません。他に規定がない場合、怪我、病気、障害、または政府や当局の行動、その他海運会社に責任のない理由によって、乗客が客船またはその他の場所に留まることを余儀なくされた場合、乗客は、乗客および乗客の被保護者にかかった食事、輸送手段、宿泊施設、医療費、本国への送還の費用を含むコストや経費を海運会社に全額支払わなければなりません。理由の如何に関わらず、クルーズの途中で旅行に適さない状態となった乗客、あるいは早期下船した乗客に対して、海運会社は一切の返金、支払、補償、クレジットを提供する義務を負いません。

5. 資格要件:飲酒、たばこ、賭け事、アルコール飲料

アラスカ、カナダ/ニューイングランド、カリブ海、ヨーロッパ(大西洋横断を除く)、日本(往復)、メキシコ、運河横断クルーズへの参加の最低年齢は生後6ヶ月であり、大西洋横断、太平洋横断の旅程を含むその他すべてのクルーズへの参加の最低年齢は生後12ヶ月です。21才未満の乗客は、クルーズ期間中はかかる乗客の保護責任を持つ21才以上の乗客と同じ客室で宿泊しなければなりません。各乗客は被保護者を常に監督することに同意し、これを保証し、乗客全員が、海運会社と船舶のその他すべての規則と併せて、保護者の監督の下すべてのポリシーを厳格に準拠することを保証します。 

21才未満の乗客がクルーズ期間中に酒類を購入、所持、消費することは許可されていません。21才未満の乗客が船舶内でギャンブルに参加することは許可されていません。18才未満の乗客がタバコやタバコ製品を購入することは許可されていません。  船舶の屋内は禁煙で、喫煙は指定エリアでのみ許可されています。屋外喫煙エリアは船舶の各所に明示されています。客室とバルコニーでの喫煙は禁止されています。船上喫煙ポリシーへの違反は、1回の違反につき250米ドルの罰金が科され、客室アカウントに課金されます。違反を繰り返した場合、クルーズの最終寄港地に到着する前の早期下船を強制される可能性があり、返金はされません。電子タバコの使用は乗客本人の客室(バルコニーは除外)および指定の喫煙エリアでのみ許可されています。

乗客は、消費する目的の酒類を船上に持ち込まないことに同意します。乗船時、酒類持ち込みの有無を確認するために、全ての手荷物が検査されます。乗客の手荷物はCCTV(監視カメラ)を使用したセキュリティチームによる第2検査を通過します。手荷物が施錠されている場合、乗客は通知を受け、第2検査への立ち会いが義務付けられます。酒類が見つかった場合、かかる酒類は没収・廃棄されます。海運会社は、酒類を取り除いた結果として発生した物品の損失、コスト、紛失、損害の責任は一切負いません。乗客は船舶のギフトショップや寄港地において免税で購入した酒類を海運会社に預けることに同意します。かかる種類はクルーズの最後の夜に客室に届けられます。

クルーズの最終日までに妊娠24週目に入る乗客は、クルーズを予約したり、乗船したりしないことに同意します。さらに乗客は、クルーズ期間中に利用可能なアクティビティ、サービス、施設に適用されるすべての年齢、性別、その他の利用資格規則を厳守することに同意します。これには、スパ施設の利用に関連した規則も含まれ、被保護者である未成年者によるかかる施設の利用を監督すること含まれますが、これに限定されません。参加者の安全とよりよい実施のために、船内でのさまざまな催し物、サービス又は設備利用には年齢制限が設けてあります。海運会社およびすべての独立契約業者は、安全またはその他の合法的な理由により、時々クルーズ船上または陸上でのアクティビティへの参加資格を改訂する権利を有しています。また乗客はこの改訂に準拠することに同意します。

6. CANCELLATION; REFUND; CHARTERER

You shall not cancel Your Cruise directly with Carrier. キャンセルはチャーター業者に通知してください。乗客が予約をキャンセルした場合、乗客にはクルーズ代金の返金、その他の支払、補償、クレジットを海運会社から受け取る権利は一切ありません。キャンセルによる返金、その他の支払、補償、クレジットが提供される可能性がある場合、それはチャーター業者から支払われることになります。

チャーター業者は乗客に代わって、クルーズや関連の旅行、宿泊施設、寄港地観光、ツアーを手配します。海運会社は、クルーズ代金や他の金額の乗客の海運会社への未払い(乗客はこれらの金額を海運会社に支払う義務があります)、または海運会社から乗客への返金や他の支払の未払いを含め(これに限定されない)、チャーター業者による乗客への説明や行動の責任は一切負いかねます。乗客は、乗客が使用しているチャーター業者が、海運会社の代理人としてではなく、乗客の代理人としてのみ行動し、乗客の代理人として見なされることを認識しています。さらに、乗客のチャーター業者が海運会社から本旅客運送約款および他の通信、通知、情報を受け取ることには、乗客がかかる情報を受け取ることと同一の意味があります。乗客は、海運会社がかかるチャーター業者の財務状況や健全性の責任を担わないことに同意します。乗客のチャーター業者が、乗客から受け取った金額を海運会社に支払わなかった場合、海運会社からの支払い要求の有無に関わらず、海運会社への支払い責任は乗客にあります。

7. 予定航路を変更する権利、乗船港・下船港の変更、運送の代替、クルーズ及び催し物の変更、並びに寄港地の変更又は除外:代替

別途規定がない場合、海運会社は、理由の如何に関わらず、事前の通知なしに、クルーズのキャンセル、スケジュールされた寄港地、航路、日程表から逸脱したり、港や場所に寄港したり寄港を省略したり、船上・船外でのアクティビティをキャンセルまたは修正したり、政府発行のすべての法令や政府機関からの命令に準拠したり、人命および財産を保護するための援護活動を行ったり、出港や到着の日時を変更したり、乗船・下船の港を変更したり、クルーズ期間を短縮したり代替の客船、航空機、他の輸送手段、宿泊施設を使用したりする権利を有しています。従って、 運送人は責任を負うことなく変更する可能性がありますので、本クルーズの予定日程を基準として重要事項の手配、重要会議の日程設定をしないようお願いします。かかる状況下で海運会社が持つ一切の返金、支払、補償、クレジットの責任は、海運会社とチャーター業者との間で交わした合意に基づくものであり、海運会社がかかる金額を支払う相手はチャーター業者のみです。

8. チャーター業者に特別なニーズについて知らせる乗客の義務。

乗客は、乗客または乗客の代理予約者は、乗客および乗客の被保護者がクルーズ期間中に追加の処置または治療、または車椅子や介助動物の使用を考慮したり必要とする特別な状況について、クルーズを予約するためにチャーター業者に連絡した時点で、書面でチャーター業者に通知する必要があることに同意します。クルーズ予約後にかかる必要性を持つ特別な状況が発生した場合、乗客はその状況を認識した後できるだけ早くチャーター業者に報告しなければなりません。乗客は、船舶、デッキ、ギャングウェイ、アンカー、その他の船舶内外の設備の設計、建造、操作に関連する一部の国際的、外国、地域の安全規定、基準、適用規則によって、身体障害、コミュニケーション障害、その他の障害、特別なニーズがある人たちの施設へのアクセスやアクティビティを制限される可能性があることを認識・理解します。車椅子の使用が必要な乗客は、ご自分で車椅子を用意して持ち込む必要があります。船舶に備え付けられている車椅子は緊急医療用の備品です。運送人が、第4条に規定する通り、貴殿又は貴殿が監督する者を下船又は乗船を拒否できることを貴殿は承認し、同意します。

9. 動物の禁止

身体障害を持つ乗客に必要な介助動物を除き、ペットやその他の動物は船舶には一切同伴できません。かかる介助動物を同伴するには、乗客によりクルーズ予約時にチャーター業者への書面による通知がなされ、海運会社から書面による承認が得られなければなりません。貴殿は、本クルーズに同伴した動物に関して発生したいかなる損害又は関連費用について責任を負い、償還し、補償することに同意します。貴殿は、貴殿が旅行する寄港地を管轄する国で要求される動物に関する全ての決定及び文書における又はその他いかなる要請にも応じなければなりません。

10. 未認可の途中下船または下船。税関からの通知。

未認可の途中下船または下船、または港で船舶に戻らないことは、乗客の単独責任であり、乗客がすべての費用を支払うこととします。かかる行為があると、それ以降の乗船を拒否される場合もあり、それによる返金、支払、補償、クレジットは一切提供されません。認可されている寄港地に到着する前に下船したり、パッケージ、箱、手荷物を降ろしたりすることを計画している乗客は、かかる計画の寄港地に到着する前日までにゲストサービス・デスクに連絡し、現地の税関当局による乗客や所持品の検閲を手配しなければなりません。本規定に準拠しない場合、および乗客や乗客の所持品が検閲の場に存在しない場合、乗客は現地当局から罰金を課される場合があります。さらに、乗客はかかる非準拠の結果発生した費用や罰金を引き受け、運送人に払い戻すことに同意します。

第 11 条法律及び規制、本船の規則に従う義務、勧誘の禁止

貴殿は、本約款とともに、出入国管理事務所、港湾局、検疫、税関、及び警察機関その他貴殿が旅行する各国の法令に従う義務があります。乗客は常に、船舶、海運会社、船長の規則、規制、命令に従わなければなりません。乗客は、海運会社の事前の書面による許可を得ていない場合、他の乗客に対して商業目的で勧誘したり、商品やサービスを宣伝してはなりません。乗客は、乗客自身および乗客が監督責任を持つ他の乗客がこれらの規定に違反した場合、一切の返金、支払、補償、クレジットを提供されることなく下船を強要される場合があります。さらに乗客は、かかる違反によって生じる費用や罰金を支払う、あるいは海運会社に賠償することに同意します。

第 12 条健康、医療その他の個人的なサービス

航海による旅行であること、および寄港地の状況に基づいて、診療の利用可能性が限定されていたり遅延する可能性があり、船舶が運航する場所によっては、医療措置のための緊急医療救助が不可能な場合もあります。乗客のクルーズに関連したすべての健康、医療、その他の個人的サービスは、乗客全員に利便性と恩恵をもたらすことだけを目的としており、かかるサービスの費用は乗客に請求される場合があります。乗客は、船上または船外で健康、医療、その他の個人向けサービスを受けるとき、そのリスクと費用の責任は乗客にあり、海運会社には一切の責任がないことに同意します。また、乗客のために発生した医療行為または避難のコストや費用について海運会社を免責することに同意します。医師、看護師、その他の医療スタッフやサービススタッフは乗客と直接やりとりを行い、海運会社の管理や監督の下、代理として行動するものではなりません。海運会社は医療提供者ではありません。同様に、無制限に、美容室、フィットネスセンター、スパ、アートプログラムのスタッフ、ポートレクチャーの講師、インストラクター、ゲストスピーカー、エンターテイナーは全員が独立契約者であり、乗客と直接やりとりします。

第 13 条手荷物、身の回り品、賠償責任の制限、検閲

貴殿は、服、日用品及び本クルーズに必要なその他の携帯品を入れたスーツケース、トランク、旅行鞄、小鞄、バッグ、洋服掛け等の身の回り品を入れた適切な量の手荷物を船に持ち込むことができます。貴殿が、航空機又はその他の輸送手段によって旅行する場合は、航空会社又はその他の運送会社の約款が、貴殿の旅行に適用されます。乗客は、拳銃、制限・禁止されている薬物、可燃性または有害な物品、その他適用法が禁止するすべての物品、海運会社が単独裁量で人間の安全性と安心に有害であると判断する物品を船内に持ち込むことはできません。運送人が、事前通知の有無を問わず、いつでも、貴殿の客室、金庫、収納場所に立ち入り検査し、もしくは、その所在場所の如何を問わず、貴殿、貴殿の手荷物及び/又は身の回り品を検査する権利を有していることに貴殿は同意します。

乗客は、手荷物や個人所有物の損失あるいは損害の際に海運会社が債務責任を負う金額が250米ドルに限定されていることに同意します。  運送人は、貴殿の財産又は手荷物の通常の損傷に対する責任を負いません。海運会社は、合衆国法典Title 46、Section 30503の規定を含むがこれに限定されない商売道具、家庭用品、壊れやすい物、貴重品、貴金属、宝石類、書類、有価証券、その他の有価物を手荷物として引き受けません。貴殿は、これらの物品を荷物として容器又はコンテナに入れて運送人に引き渡さないことを保証し、この保証に違反して運送人に引き渡された場合は、運送人は、これら物品のいかなる損失又は損害についての一切の責任を免除されます。これらの物品は、他の手段により貴殿の目的地まで運送されなければなりません。乗客には、貴重品、取り換えが不可能な物品、医薬品は常に携帯することを強くお勧めします。かかる物品を他の人が取り扱う手荷物としてスーツケースなどに入れてはなりません。

現金、証券、有価証券、宝石類、金、銀、類似の貴石や価値ある石、芸術作品、電子機器、コンピュータ(ハンドヘルド型、ラップトップ、その他)、DVDプレイヤー、デジタルまたはフラッシュドライブなどのコンピュータ周辺機器、ディスク、メモリーカード、その他の電子記憶装置、ハンドヘルド型または類似のデバイス、携帯電話、カメラ、ビデオまたはオーディオテープ、CD、双眼鏡、レクリエーション・ツール、歯科機器、化粧品、アイウェア(眼鏡、サングラス、コンタクトレンズ、その他)、補聴器、医薬品、医療機器、車椅子、スクーター、酒類、タバコ、タバコ製品、ビジネス書類、その他の書類の喪失、盗難、損害、処分について、それが乗客の手荷物に入っていたか否かに関わらず、海運会社は一切の賠償責任を負いません。貴殿は客室内の金庫を利用することができます。ただし、貴殿が客室の金庫を利用することで本約款に規定されている運送人の責任が加重されることにはならないことに、貴殿は同意します。

運送人が保管又は貴殿が運送人に引き渡した遺失物を含む手荷物又は財産については、下船後90 日を超えても、書面にて運送人に請求しない場合には、貴殿はこれを放棄したものとみなされ、運送人の財産となること、これに関連した一切の申立権を放棄したとみなされることに同意します。さらに乗客は、乗客が所有権を主張するかかる物品を届けるために海運会社に発生した料金および費用を全額支払うことに同意します。海運会社は、かかる物品が別の手段で配達された場合、または違法な物品が配達された場合、一切の責任を負いません。

第 14 条運送人の責任制限、補償

  1. 一般条項本約款に規定された責任の制限及び免除に加えて、運送人は、責任の免除又は制限を規定している日本又は他の国の法律、又は国際協定等の全ての法令に準拠します。
  2. 運送人の支配を超える事由、不可抗力天災、戦争、暴動、労働争議、テロ行為、犯罪、その他の損壊行為源、政府介入、海難、火災、船舶の捕獲または乗っ取り、医療またはその他の措置の必要性を含む、海運会社が単独で制御できない理由、または海運会社の怠慢に起因すると見なされる以外の行動または省略によって引き起こされる人の死亡、怪我、病気、または所有物の損害、遅延やその他の損失に対して、その発生場所が客船内または客船外であったかに関わらず、海運会社は一切の賠償責任を負いません。さらに乗客は、チャーター業者の意図的または怠慢による行為や省略が引き起こした人または所有物の怪我、死亡、損害、損失について海運会社が一切の責任を負わないことに同意します。
  3. 精神的苦痛に対する請求海運会社は、状況の如何に関わらず、乗客の感情的苦痛、精神的苦痛、心理学的な傷害による損害の賠償責任は一切負いません。ただし、かかる損害が管轄裁判所によって、海運会社の怠慢によって引き起こされたものと近似する乗客の身体的傷害に起因する、または実際に身体的傷害のリスクが乗客に差し迫った結果によるものと証明された場合はこの限りではありません(「精神的苦痛」)。
  4. 危険の承諾乗客は、船舶のプール、サウナ、運動設備、レクリエーション設備および施設を使用すること、または組織されたグループアクティビティまたは個人アクティビティに参加することによって、それが船舶の内外で行われたか、寄港地観光の一環であったか否かに関わらず、怪我、死亡、病気、その他の損害のリスクを引き受けることに同意します。さらに乗客は、チャーター業者が主催、促進、組織したアクティビティの間に発生した事象の結果引き起こされた人または所有物の怪我、病気、死亡、損害、損失について、その発生場所が船舶内または船舶)外であったかに関わらず、海運会社が一切の責任を負わないことに同意します。
  5. EU発着またはEU域内のクルーズ:On international cruises which neither embark, disembark nor call at any U.S. port and where You commence the Cruise by embarking or disembarking in a port of a European Member State, Carrier shall be entitled to any and all liability limitations and immunities for loss of or damage to luggage, death and/or personal injury as provided under EU Regulation 392/2009 on the liability of carriers to passengers in the event of accidents.  Unless the loss or damage was caused by a shipping incident, which is defined as a shipwreck, capsizing, collision or stranding of a ship, explosion or fire in a ship, or defect in the ship (as defined by the Regulation), Carrier's liability is limited to no more than 400,000 Special Drawing Rights ("SDR") per Passenger, (approximately U.S. $608,000, which fluctuates depending on the daily exchange rate as published in the Wall Street Journal) if the Passenger proves that the incident was a result of Carrier's fault or neglect.  If the loss or damage was caused by a shipping incident, Carrier's liability is limited to no more than 250,000 SDRs per Passenger (approximately U.S. $380,000, which fluctuates depending on the daily exchange rate as published in the Wall Street Journal).  Compensation for loss caused by a shipping incident can increase to a maximum of 400,000 SDRs per Passenger unless Carrier proves that the shipping incident occurred without Carrier's fault or neglect.  Shipping incidents do not include acts of war, hostilities, civil war, insurrection, natural disasters, or intentional acts or omissions of third parties.  In cases where the loss or damage was caused in connection with war or terrorism, Carrier's liability for any personal injury or death (whether occurring during a shipping incident or a non-shipping incident) is limited to the lower of 250,000 SDRs per passenger or 340 million SDRs per ship per incident.  Punitive damages are not recoverable for cruises covered by EU Regulation 392/2009.  For a copy of EU Regulation 392/2009, visit the eur-lex.europa site. In addition, Passengers embarking a cruise in a European Member State port are afforded rights under EU Regulation 1177/2010.  For additional information on EU Regulation 392/2009 and EU Regulation 1177/2010, visit the Carrier's website.
  6. 責任による追加の制限:本旅客運送約款に記載されているすべての賠償責任の制限および免責に加えて、海運会社は、合衆国法典Title 46、Section 30501~30509および305011の規定を含むがこれに限定されない、賠償責任の制限と免責およびその手順を規定した米国のすべての法律の恩恵を受けます。本旅客運送約款には、適用法の下で海運会社の責任を制限または免責する恩恵を制限または剥奪するように意図された、またはそのように作用する文言は一切記載されていません。
  7. 沿岸のサービス及びその他の輸送手段クルーズ前後のアクティビティ、寄港地観光、ホテルでの宿泊、食事、船舶への往復移動に使用する航空便を含むがこれに限定されない、またチャーター業者によって主催、促進、組織されたものを含めるがこれに限定されない、船舶・航空機を含むすべての輸送手段を含む、乗客のクルーズに関連して、またはクルーズの前後、またはその期間中に提供されたすべての旅行関連の便宜、ツアー、アクティビティ、製品、またはサービスは、その場所が船舶内または船舶外であったかに関わらず、独立契約業者によって提供、所有、運営されており、かかる契約業者の従業員、設備、運搬手段、製品、サービスは海運会社の監督および管理の対象ではありません。かかるアクティビティ、サービス、または輸送手段との関連で予約やチケットを提供または販売すること、またはかかるアクティビティで乗客に同伴することは、海運会社が乗客の便宜を図るために行っている行為であり、海運会社はかかる寄港地観光、サービス、交通手段の販売により料金を課し、利益を得る権利があります。しかし海運会社は、かかる独立契約業者の従業員、運搬手段、設備の監督および管理の責任を担っていません。海運会社は、かかる寄港地観光、サービス、交通手段から発生する損失、遅延、損害、怪我、死亡、または誤解の賠償責任は一切担いません。また、航空便のキャンセル、または座席予約、アップグレード、オーバーブッキング、チケット発行におけるエラーを含むがこれに限定されない、すべての寄港地観光、サービス、輸送手段のキャンセルによって発生する損失、遅延、失望の責任も海運会社は一切担いません。運送人は、明示又は黙示を問わず、これら業者、輸送、ツアー、サービス、商品又は施設の妥当性、安全性、保険又はその他の要素に関し保証しません。これらサービスの責任については、本約款並びに貴殿とサービス会社との間の契約及び/又は料金表が適用されます。乗客は、かかる便宜やサービスを提供する独立契約業者の不実行の場合における海運会社の責任は、かかる便宜やサービスの代金として海運会社が乗客の代理として受け取る金額を越えないことに同意します。   運送人が購入を勧めたサービス又は設備を提供する会社又は業者は運送人が本約款の下に与えられた一切の運送人の防御権を享受することができます。
  8. 補償乗客は、乗客によって発生した、または乗客または未成年を含めた乗客の被保護者による行為、省略、法律または本旅客運送約款への違反の結果として海運会社が負わされた一切の損害、負債、損失、罰則、罰金、料金、費用を海運会社に賠償し、海運会社を免責することに同意します。
  9. Limitation of Liability for Charterer's Activities: 乗客は、海運会社がチャーター業者にクルーズを貸し出す際にチャーター業者によって促進、主催、組織された一切のアクティビティの責任を担わないことを理解し、これに同意します。乗客は、チャーター業者によって促進、主催、組織された一切のアクティビティに参加した結果生じた人または所有物の死亡、怪我、病気、損失の一切の責任について、その場所が船舶内または船舶外であったかに関わらず、海運会社を免責することに同意します。

15. 苦情の通知と訴訟。時間制限。調停。裁判所。

本条項は、海運会社、海運会社の代理人、独立契約業者、特許権所有者、海運会社のサプライヤーに恩恵をもたらすためのものです。

  1. 請求の通知及び訴訟提起の期間制限
    1. 傷害、病気又は死亡に関しての請求乗客の精神的苦痛、身体の怪我または病気、または死亡に関連した案件では、海運会社を相手取って訴訟を起こすことは認められていません。ただし以下の条件をすべて満たす場合はその限りではありません。(1) 精神的苦痛、身体の怪我または病気、または死亡の日から6ヶ月以内に、苦情の全容を詳細に網羅した通知書が海運会社に届けられた。(2) かかる苦情に関する訴訟が身体の怪我または病気、または死亡の日から1年以内に申請された。(3) 訴訟申請の日から90日以内に有効な手続きが講じられた。
    2. その他一切の主張乗客の精神的苦痛、身体の怪我または病気、または死亡を除き、本旅客運送約款または乗客のクルーズに関連した、または本旅客運送約款または乗客のクルーズに起因する、公民権、差別、消費者、またはプライバシー関連法、その他の法律、憲法への違反、または法的権利の侵害、または損失、損害、費用に関する苦情を海運会社に対して申し立てることは認められていません。ただし以下の条件をすべて満たす場合はその限りではありません。(1) 実際のクルーズ最終日または予定されていたクルーズ最終日のいずれか早い方の日から15日以内に、苦情の全容を詳細に網羅した通知書が海運会社に届けられた。(2) かかる苦情に関する訴訟がかかるクルーズ最終日から6ヶ月以内に申請された。(3) 訴訟申請開始日から90日以内にかかる訴訟に関する有効な通知または手続きが海運会社に対して送付または講じられた。
  2. 訴訟の管轄
    1. 傷害、病気又は死亡に関しての請求本旅客運送約款または乗客のクルーズに関連した乗客の精神的苦痛、身体の怪我あるいは病気、あるいは死亡に関連したすべての苦情の訴訟は、他の国、郡、州、市、町などの他の裁判所を除外し、米国カリフォルニア州ロサンゼルス郡所在の管轄区裁判所にて申請されなければなりません。貴殿は当該裁判所の管轄に同意し、当該裁判所 に提訴される訴訟に関する異議申立権を放棄します。
    2. その他一切の請求;仲裁契約、不法行為、法令義務、憲法、その他の法律による権利に基づいているか否かに関わらず、本旅客運送約款または乗客のクルーズに起因する、または本旅客運送約款または乗客のクルーズに関連した、公民権、差別、消費者、またはプライバシー関連法、または損失、損害、費用 その他の法律、憲法への違反、または法的権利の侵害を含むがこれに限定されない、乗客の精神的苦痛、身体の怪我または病気、または死亡はすべて、少額法廷に持ち込まれ争われる苦情を唯一の例外として除き、他の国、郡、州、市、町などの他の裁判所を除外し、国連の外国仲裁判断の承認・執行条例(ニューヨーク、1958年)21 U.S.T. 2517, 330 U.N.T.S. 3, 1970 U.S.T. LEXIS 115, 9 U.S.C. §§ 202-208(「協定」)および米国カリフォルニア州ロサンゼルス郡の米国連邦調停法9 U.S.C. § 1 et seq.(「FAA」)に準拠して拘束力を持つ調停が行われ、これによってのみ解決されます。貴殿は、いかなる紛争も仲裁人が仲裁条項を適用して解決することに合意します。乗客は、管轄区に同意し、カリフォルニア州サンタクラリータまたはカリフォルニア州チャッツワースでかかる訴訟が争われる可能性に反対意見が出されることを回避します。調停は、全米調停・仲裁(「NAM」)裁判所によって、包括的紛争解決規則および手続、およびNAMでの手続き開始時に有効となる料金体系の下で実行されます。尚、これらは参照用に本旅客運送約款に添付されています。NAMは、問い合わせ先電話番号が (800) 358-2550、住所がattention Claims Department, 990 Stewart Street, First Floor, Garden City, NY 11530で、調停プロセスに関する質問に答えたり、最新版の包括的紛争解決規則および手続、および料金体系を入手したりしています。

    いずれの当事者も、適用される調停規則および本旅客運送約款に記載されている場合を除き、陪審員裁判または文書開示手続の権利、または(少額法廷を除き)如何なる裁判所にても訴訟を起こす権利を有していません。仲裁人の決定は最終的なものであり且つ当事者を拘束するものとします。裁判所で乗客や運送人が持つはずの他の権利も、調停では行使できません。仲裁判断は、上記の協定またはFAAに基づいて管轄裁判所に確認判決を求めることができます。

    海運会社および乗客は、それぞれが証人または当事者の証言録取を1件、および相手側が指定した専門家による証言録取を1件行う権利を有することに同意します。かかる証言録取の制限時間は1件につき3時間とします。さらに両当事者は、各当事者に、かかる案件の証拠として重要な書類を10分野以内に限って準備する要請を1件のみ相手側に提出することが許可されていることに同意します。さらに各当事者は、すべての下位項目を含めて最大25の尋問を含む尋問集を相手側に提出することができます。当事者から要請を受けた場合、調停者は、争議における問題を十分および公正に審議するために調停者が必要と見なす、文書作成、尋問、証言録取、その他の方法による証拠開示を命令する権限を持っています。少額法廷に申請されたすべての苦情、本調停条項が強制不能と見なす苦情、または乗客の制御能力を越えた理由によって調停できない苦情は、他の国、郡、州、市、町などの他の裁判所を除外し、米国カリフォルニア州ロサンゼルス郡所在の管轄区裁判所に訴訟が申請されなければなりません。貴殿は当該裁判所の管轄に同意し、管轄に関する異議申立権を放棄します。

    調停者は、調停に関する本約款の全部あるいは一部が無効である、または無効になる可能性があるという主張を含むがこれに限定されない、本約款の解釈、適用性、強制力、または形成に関連した一切の争議を解決する独占権限を持ち、連邦、州、地方の裁判所または省庁はかかる権限を持っていません。

  3. クラスアクションの放棄:本約款は、関連法に別段の規定がある場合でも、クラスアクション又は代表訴訟によらずに貴殿の個別の訴訟行為を通じた紛争の独占的解決手段を規定しています。適用法の規定が本旅客運送約款の規定と異なっている場合も、乗客は、海運会社を相手取った調停あるいは訴訟は、乗客個人が起こすものであり、乗客は集団訴訟や代理訴訟に参加しないということに同意します。さらに乗客は、集団訴訟への参加の権利を認めている一切の法律を回避することに明示的に同意します。貴殿の請求が上記第15条(B)(ii)に基づいて、仲裁の対象となる場合、仲裁人はクラスアクションとして請求を仲裁に付託する権限を有しないものとします。乗客は、如何なる状況においても、本条項「集団訴訟の回避」が上記の第15条(B)(ii)規定されている「調停」の条項から分離できないものであること、また理由の如何に関わらず、何らかの苦情に対して本条項「集団訴訟の回避」が施行不能な場合、かかる苦情は調停の対象とはならないことに同意します。

第 16 条顔認識ソフトウェア。肖像の使用と掲示。個人データ。プライバシーに関する声明。公共の無線サービス。

クルーズ期間中、乗客にはプリンセスMyPixキヨスクを使用するオプションが提供されています。プリンセスMyPixキヨスクは、乗客の安全保障用顔写真の特徴と、船上でプロフェッショナル・カメラマンが撮影した乗客の写真を照合する、顔認識ソフトウェアを使用しています。この顔認識ソフトウェアを使用できる最低年齢は18才で、乗客は、プリンセス船上MyPixキヨスクの一つで自身のクルーズカードをスワイプする、または客室とフォリオ番号(明細書番号)を提示すると、同ソフトウェアの使用に同意したことになります。  いったん参加しても、クルーズの期間中いつでもかかる参加をキャンセルできます。  クルーズの最後に、顔認識情報はシステムから削除されます。

乗客は、目的および形態の如何に関わらず、既知のメディアまたは今後発生するメディアにおいて、クルーズ期間中に撮影・記録された自身の写真・声・特徴を使用する権利を海運会社および海運会社のライセンシーに供与します。プロフェッショナル・カメラマンが乗客を撮影し、かかる写真を加工、掲示し、乗客または他の乗客に販売します。海運会社は、船上でCCTVまたは他の監視手段を使用する場合があります。貴殿は、貴殿は、運送人に対し、氏名、所在地、メールアドレス、生年月日、パスポート、金融機関の口座、電話番号、肖像、写真、その他個人を識別する情報を含む個人情報を提供する可能性があることに同意します。貴殿は運送人又はその他の者に対し、貴殿の健康、病状、食事、宗教上の制限、性的志向等の機密情報を提供することがあります。乗客は、海運会社が (a) 乗客の個人情報および重要情報(「PSD」)を保持、(b) かかる情報を海運会社のプライバシーポリシーに準拠して使用、(c) 海運会社の提携・関連企業と共有、(d) 海運会社の保護策を講じることを条件に世界各地で処理する可能性があることに同意します。乗客は、欧州経済領域(「EEA」)において乗客が海運会社に提供したPSDが、EEA内外、特に米国において使用、プロセス、転送される可能性があることに同意します。

貴殿は、運送人が次の場合に、貴殿の個人/機密情報を資本関係のない第三者に開示できることに 同意します。(a) 乗客がそれを要請または認可した。(b) 乗客のために取引の完結を促進するため。(c) 法律、適用される規則、政府または政府に準ずる団体からの要請、裁判所命令または召喚に準拠するため。(d) 本旅客運送約款または他の契約書を執行する、または海運会社または他者の権利、財産、安全を守るため。(e) サービまたは物品の購入、譲渡、販売の一部として。(f) 海運会社の代理人、外部ベンダー、サービスプロバイダーが業務を行うために、かかる業者に海運会社の代理として提供する。(g) 時折改訂される海運会社のポリシーに記載された通り。

海運会社は、便宜を図るためにワイヤレスインターネットまたは電話(「ワイヤレスサービス」)を利用可能にすることがありますが、これは海運会社の義務ではありません。かかるサービスが中断しても、海運会社は責任を担いません。乗客はワイヤレスサービスを自己裁量で使用することに同意します。海運会社は、その形態に関わらず、乗客によるワイヤレスサービスの使用または使用が不能であることの結果発生する苦情(プライバシーの欠如を含むがこれに限定されまない)、損失、損害の責任は一切負いません。ワイヤレスサービスは公共のものであり、乗客のPSDを含めて送受信される情報がプライベートな状態であることは保証されず、第三者から見られる可能性があります。無線サービスを利用することによって、貴殿は、運送人が、その裁量により、又は法律上、送信を監視、記録、傍受、開示できること及び全ての無線サービスに関する一切の情報(たとえば、請求書、アカウント又は使用履歴)を第三者に提供できることに同意します。乗客は、海運会社のワイヤレスサービスご利用規約に準拠することに同意します。

所有者およびオペレーターとしてのプリンセス・クルーズ・ライン社。
改訂 08/14

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